上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




■開幕に向けて、収穫と課題が明らかに
 J2水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチは2-2のドローに終わりました。収穫はありましたが、課題も見つかりました。数多くのタイトルをもたらしたトニーニョ・セレーゾ監督の復帰と、適材適所の補強に成功した事で、今シーズンのチームに対する期待感は大きかったですが(私自身もかなり大きかったですが)、昨季11位のチームが開幕ダッシュを果たすには、まだまだレベルを上げなくてはならない事を認識させられましたので、それが開幕前に確認出来て、危機感を感じた事は確実にプラスに働くと思います。ミス絡みで失点してしまいましたが、緊迫感のある雰囲気で、最後まで試合が出来た事を前向きに捉えたいです。
 
 スターティングイレブンにあまり驚きは無く、やはり昨年のメンバーがベースとなっていました。新加入メンバーでスタメンに選ばれたのは、野沢とダヴィ。二人は、それぞれ持ち味を発揮してくれました。注目された植田直通はベンチスタートでした。結局、最後まで出番はありませんでしたが、ピッチ脇からでもカシマスタジアムの雰囲気は味わえたと思います。新メンバーを中心に、良かった点を振り返りたいと思います。

■水戸ホーリーホック戦での収穫
<絶大な存在感を放つ野沢>
 見慣れない背番号35を付けた男は、その勢力的な動きでチームの攻撃を牽引していました。一点目をCKでアシストし、後半には決まったかと思わせる正確なFKを披露。その技術が錆び付いていない事を見せ付けました。

 ピッチを縦横無尽に駆け回り、様々な場所に顔を出して、ゲームメークに加わっていました。その貢献度は十分に高いですが、シュートの技術は、大迫、ダヴィの両エースをも凌ぐレベルにあると私は思いますので、シャドーストライカー的なプレーをもっともっと増やして欲しいと思います。この試合ではあまり見られませんでしたが、大迫は下がってポストプレーを受けたり、サイドでボールを引き出したりと、2列目の選手のために、スペースを空けてくれます。そこにチームでも随一、いやJリーグでも随一のテクニックを持つ野沢が走り込んで、シュートなり、クロスなりのプレーが出来れば、得点機会は確実に増えます。一年間の神戸での経験は、確かに野沢を成長させてくれたと感じました。昨日のプレーからは、強い決意を感じましたし攻撃の中心として、きっと活躍してくれると確信しています。

<コンディションを整えてきたダヴィ>
 昨シーズン、J2では異次元の得点力を発揮したダヴィ。高い攻撃性能は、J1の舞台でも発揮されそうです。まずは得点シーンですが、水戸のDF陣に寄せられながら、下がりながら放ったヘディングシュートを、あれだけの威力で枠に飛ばせる事にびっくりさせられました。元々、ヘディングも優れた選手である事は分かっていましたが、正確なボールを供給できれば、ヘディングでのゴール量産もありそうです。

 そして、僅かな隙を突いて、どんどんと放っていくシュートも相手DF陣に恐怖を与えていたと思います。かといって懸念されていた独りよがりなプレーは少なく、相棒の大迫との間でコンビネーションを確立させようという意思は感じられました。昨日の試合では、ポストプレー時にコントロールミスからのボールロストが多かったですが、ここでしっかりとボールが収まる様になれば、大迫に加えて、もう一つ前線の基点を得る事になるので、ダヴィのポストプレーにも期待したいです。

 守備時のディシプリンは、まだまだ勉強中である事が伺えましたが、ボールロスト後に全速力で走ってプレーしたりと、献身的な姿勢は見せてくれました。昨日の時点でも迫力十分でしたが、まだまだ改善の余地は沢山あるだけに、開幕時にはどれだけ出来るのか、楽しみな部分が大きいです。

<パスをしっかりつなぐサッカーを志向>
 昨日の試合は、後方からしっかりとパスをつなごうとする意識が明確に見えました。基本的にはショートパスをつないで、相手DFの隙を伺う戦い方は、鹿島らしい戦い方と言えます。一方で、柴崎が後方から走り込むプレーは何度か観られたものの、柴崎を高い位置でゲームメークさせるというトニーニョ・セレーゾ監督の狙いは実現されていないと思います。それを実現するためには、後方のDF陣からのビルドアップが欠かせません。昨日の試合では、青木や昌子は、相手DFを背負った味方にパスをする事が多く、そこでマークを引き剥がせなかったので、柴崎や小笠原が後方まで下がってパス回しに加わらざるを得ませんでした。ただ、これは両CBのせいだけではなく、前線の動き出しにも問題がありますので、開幕までにチーム全体でどこまで修正されるか注目点に挙げたいと思います。ボールホルダーと周りの選手が連動して動いた時は、息を飲むようなパス回しから、チャンスを掴んでいたので、そうしたプレーが沢山観られる様になって欲しいです。

 柴崎個人のプレーには、凄みが増していたと思います。相手のプレスに慌てる事なく、冷静にゲームをコントロールしていましたし、時折見せる鋭いクサビのパスは、スピード、正確性ともに申し分なく、受けた選手が上手く展開できれば、一気に得点機につながります。昨日はCBから有効なパスがあまり供給できなかった事と、後述するバイタルの守備の甘さがあり、基本的には低めのポジションを取る事が多かったですが、前述した様に野沢をシャドーストライカーで使うためには、もう少し前の位置でゲームメークして欲しいと思いますので、そこら辺を開幕までに、あるいは開幕数試合を戦いながら、トニーニョ・セレーゾ監督の理想に近付けて欲しいと思います。


■水戸ホーリーホック戦で露呈した課題
 水戸戦で露呈した課題ですが、基本的に昨年から引き継いでいる課題も含まれています。昨季から順位をジャンプアップさせて、優勝争いに食い込むためには、これらの課題を解消しないといけません。

<集中力の欠如>
 ちょっとしたミスから生まれる失点は昨年からの課題です。曽ヶ端のシュートは、太陽光が入って難しい状況になったのは理解できますが、片手一本でゴールの中に弾いてしまうのは絶対に避けなくてはいけませんし、あのスピードのシュートですから、何とか対応して欲しかったです。危機感を与える意味でも、一度佐藤を起用してみるのも良いかもしれません。無論、コーチングを含めた総合力で、経験のある曽ヶ端が佐藤を上回っているのは間違いありません。素晴らしいキーパーであり、私も好きな選手ですので、こういった事はあまり書きたくありませんが、曽ヶ端を継続起用している限りは、今年もミスによる失点は数点覚悟しなくてはなりません。

 2点目の失点シーンも、昌子の対応に軽さがありました。あの状態では、中に切り替えされるのが一番怖いので、身体に触れる事なく、あっさりとかわされてシュートシーンを作られてしまったのは残念です。昨年、自信を付けて、全体のプレーはかなり良くなっていますが、時折簡単なミスをしてしまうので、昨日のプレーでは合格点は付けられません。まだ若い選手ですし、伸び代十分な選手なので、昨日の失点を糧に、更に成長して欲しいと思います。

<バイタルエリアの守備>
 バイタルエリアの守備も、昨年から改善されているとは言い難く、J2の水戸相手にバイタルエリアを空けてしまい、そこに攻め込まれるシーンが何度か見られました。この点は、CBと連携しながらバイタルエリアに鍵を掛ける事の出来る本田拓也を起用すれば、改善に向かう事は間違いないと思いますが、それには、今季中心プレーヤーとしての期待が掛かる柴崎岳と、精神的支柱小笠原主将のどちらかを外す必要があります。本田拓也の守備力は、代表レベルにあるだけに、コンディションの良い今シーズンは出番も増えると思います。

<中田浩二の左SB>
 中田浩二は、久しぶりのSBでしたが、守備では流石の安定感を誇っていました。機を見た攻め上がりも見事でしたが、クロスの質は改善の必要があります。
 ジュビロ磐田の伊野波が、かつて代表でSBを務めた時に語っていた事が、とても参考になりますが、ロングフィードとクロスはまたキックの種類が違うので、CBとして良いフィードが供給できていても、クロスで良いボールが供給できる訳ではありません。正確なロングフィードを誇る中田浩二も、まだまだ改善する必要があります。SBとしての勘を取り戻すには、もう少し時間が掛かりそうですが、器用な中田の事ですから、シーズンを戦うに連れてアジャストしてくれると思います。視野が広い選手なので、正確なクロスが蹴られる様になれば、得点源に化けてくれる可能性もあります。

<開幕に向けて>
 この試合では、途中出場で期待していた新メンバーが見る事が出来ず、それを不満に思う声も多く聞かれていますが、『戦術が浸透していないチームの中で、無理な負担を掛けたくない』というトニーニョ・セレーゾ監督の発言は、本心からきていると思います。もう少しチームの骨格が固まれば、必ず彼らに出番が周るでしょう。それに加えて、J1のチームでは、未知の部分の多い、昨季J2のチームに所属していた中村充孝や前野、そして新人の植田のプレーは、あまり見せたくないという思いも少なからずあったと思います。まだまだ課題も多いですが、そこはトニーニョ・セレーゾ監督が急ピッチで鍛え上げてくれると思います。この試合のメンバーから、何人かの選手が入れ替わる事は確実だと思います。厳しい競争を経て、作られた強いチームが、公式戦で輝きを放つ事に期待しましょう!

 
 最後まで読んでいただいてありがとうございます。本文に少し補足します。大迫の2点目ですが、クロスに難しい体勢で合わせたシュート技術も素晴らしかったですが、ジュニーニョが左サイドでボールを持っていた時に、ファーにいくと見せ掛けてDFの注意を引き付けておいて、ニアに猛然と走りこんだ動きは見事でした。今年は得点王を狙って欲しいです!

 更新の励みになりますので、以下の「鹿島アントラーズ応援バナー」をクリックいただけると幸いです。感想など、お気軽にお願い致します。

 

にほんブログ村 サッカーブログ 鹿島アントラーズへ 
にほんブログ村

関連記事




コメント(1) | トラックバック(0)
コメントを書き込む時は、以下の事項を守る様にお願いします。

1.コメント投稿により、管理人からの返信を望まれる場合は、必ず名前を記載して下さい。返信は2~3日掛かる事もありますが、予めご了承願います。
2.丁寧な言葉遣いをお願いします。守られない場合はコメントを削除させていただきます。
3.単なる誹謗・中傷については、FC2ブログに報告の上、削除・コメント禁止とさせていただきます。


秘密

トラックバックURL
→http://kantlers.blog9.fc2.com/tb.php/630-f485ef6e
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。