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■鹿島アントラーズのリーグ戦第六節~第十節
 第六節:東京1-2鹿島
 第七節:鹿島3-2C大阪
 第八節:鹿島5-0G大阪
 第九節:清水3-0鹿島
 第十節:鹿島0-0鳥栖

<6~10節を終えての各個人別採点>
 6~10


■序盤戦5試合と比較して、固まって来たチームの骨格
<DF>
 【鹿島アントラーズ】リーグ戦序盤5試合を振り返ると比較すると、出場メンバーが固定されて来た事が分かり、チームの骨格がだいぶ固まって来ている事が分かります。特にDF陣は、四節でスタメンを外れたアレックスが、六~十節では出場機会が無く、新井場-山村-岩政-西のラインが固定されました。アレックスの動向については謎な部分も多いのですが、八節からベンチ入りを続ける中田浩二の出場はそろそろ訪れるでしょう。青木も問題なくCBをこなせますので、トゥーロン国際で山村が抜けても不安はありません。SBは新井場と西がパフォーマンスを上げてきていますが、3番手となる選手を早く確立したいです。

<MF>
 4人のMF陣もC大阪戦から柴崎が復帰し、その後は小笠原、遠藤、柴崎の3人は監督の信頼を掴んでおります。特に六~八節の遠藤の活躍は本当に素晴らしかったです。残りの1枠は、ここ3試合はドゥトラが先発出場しており、こちらも監督の信頼を掴んでおりますが、清水エスパルス戦、サガン鳥栖戦と、ドゥトラがスタメン出場する事により、ベンチに切り札がいないという弊害も発生しております。それら2試合を踏まえて、今後のドゥトラの起用法をどうするのか注目が集まります。ボランチの3番手は梅鉢よりも青木が一歩リードしている状態ですが、二人の争いに加えて、ダイヤモンド型のアンカーでも、ボックス型のダブルボランチの一人としても、高いレベルでプレー出来る本田拓也の復帰が目前に迫っています。ボランチには実力者の増田も控えておりますし、鹿島で一番充実しているポジションと言えるでしょう。
 攻撃的MFでは、選手起用をもう少し検討する必要がありそうです。FC東京戦では2列目を務めた小笠原はチームのバランスを取る素晴らしいプレーを披露しましたが、得点力という部分では少し不満があります。柴崎は2列目でも高いレベルでプレー出来ますが、その素晴らしい展開力と、危険なスペースを埋める能力は、低い位置で起用した方が活きると思いますし、ジョルジーニョ監督も考えているのではないかと思います。
 その状況下で期待されるのは本山と土居です。本山は残念ながら十分な出場時間は与えられませんでしたが、短い時間でも素晴らしいゴールを決めたり、ダイヤモンド型のトップ下で出場しながら、ディフェンス時には後ろにポジションをずらして、MF陣で4人のラインを形成し、3人で守るよりも横へスライドする距離を縮める守り方を見せ、改めて戦術理解度の高さを伺わせました。土居はこの5試合では、出番がありませんでしたが、練習試合では活躍を見せておりますし、浦和レッズ戦でスタメンに抜擢された様にジョルジーニョ監督からは高い評価を受けております。調子をキープしていれば、今後も出番は与えられると思うので、その機会を活かせる様にモチベーションを高く保って練習に取り組んでくれる事を期待しています。

<FW>
 4試合連続ゴールを挙げた興梠と、G大阪戦で2ゴールを挙げた大迫の2TOPが全ての試合でスタメンを務めました。二人の連携も深まっており、G大阪戦で破壊力は最高潮に達しましたが、その後の2試合では二人とも沈黙してしまいました。特に興梠は絶好調時の体のキレを現在は失ってしまっており、やや不調に陥りつつあるので、不調を引きずらずに早く次のゴールを挙げて欲しいです。FC東京戦で決勝ゴールに絡んだジュニーニョは、その後の大活躍が予感されましたが、コンディションが今一つ上がり切らず、ボールロストが多いです。だいぶ暖かくなってきましたし、今月末にはトゥーロン国際で大迫が抜けますので、早くコンディションを上げて欲しいです。岡本と合わせて、与えられたチャンスで結果を出して欲しいと思います。佐々木も大迫がいない間はメンバー入りのチャンスが巡ってくると思うので、アピールに成功する事を期待しています。


■6~10節の戦い方の遷移
 第五節の浦和レッズ戦で、2列目からの飛び出しに全く対応出来なかった事を考慮し、第六節のFC東京戦ではボックス型のダブルボランチに守備能力の高い梅鉢と青木を起用して、守備の引き締めを図ります。この狙いは的中し、守備は著しく改善され、不利な判定に悩まされながらも、遠藤の劇的なゴールで2-1と勝利を収めます。

 続く第七節のC大阪戦もボックス型中盤を採用しますが、前半は丁重なパフォーマンスで0-2で折り返します。後半頭より、ドゥトラを投入して、中盤をダイヤモンド型の布陣に変更します。アンカーの位置に入ったのは19歳の柴崎岳。この若者は相手のプレッシャーが弱い事もありますが、長短のパスを自在に操り、チームの攻撃を後方からコントロールします。ドゥトラもまた、持ち味の推進力のある縦へのドリブルでチームを引っ張り1得点1Aの大活躍でチームを逆転勝利に導きます。

 第八節のG大阪戦ではスタートからダイヤモンド型の布陣を採用し、5得点を挙げて大勝。序盤戦の得点力不足が嘘だったかの様な圧倒的な攻撃力を誇示しました。

 続く清水エスパルス戦でも、自信を深めた中盤をダイヤモンド型の布陣を採用しますが、相手のゴトピ監督にダイヤモンド型の弱点を良く研究されていました。攻撃では、パスの出処である柴崎が相手の1TOP伊藤翔にマークされて効果的なパスを配給出来ません。一方で守備では、相手に低い位置で起点を作られ、SBからのサイドチェンジで再三左右に揺さぶられました。守備時の横のスライドも間に合わず、完全に崩された失点もあり、ダイヤモンド型の課題も見えました。自信を深めていただけに、ショッキングな敗戦となりました。

 続くサガン鳥栖戦では、再びボックス型を採用。試合を常にコントロールしますが、守備を固めた相手を崩し切れず、スコアレスドローに終わっています。

 この5試合を振り返ると、ボックス型を採用すれば、チームは安定し、大崩れしない戦いが出来るでしょう。一方で、ダイヤモンド型は、文字通り"型にはまれば"、圧倒的な破壊力を誇りますが、清水エスパルス戦の様に、パスの出処を抑えられると厳しくなりますし、アンカーの柴崎の位置から、FWの位置までを狭めてコンパクトに守られると、ドゥトラや遠藤のドリブル突破の威力も半減します。課題の多いシステムでありますが、決定力不足解消の可能性を十分に秘めた布陣ですし、昨年のチームには不足していたペナルティーエリアに入り込む三人目の選手が、配置されているこの布陣は攻撃面での魅力が沢山あります。ジョルジーニョ監督が標榜する『縦に早いサッカー』を実現するためにはダイヤモンド型の布陣の方が適していると思いますし、リーグ戦を戦いながら、如何にしてシステムを成熟させていくかが今後の課題となるのではないでしょうか。次項では、これからの戦い方について分析します。


■今後の戦い方について
 ある程度計算が立つボックス型は、今後も採用されると思いますが、監督が掲げる縦に早いサッカーを実現して、相手を圧倒するサッカーを見せるためにも、ダイヤモンド型を今後も採用して欲しいと個人的には思っています。ここでは、ダイヤモンド型を活かす方法について検討します。

<序盤はボックス型で試合に入り、スペースが生まれる後半からダイヤモンド型を採用する>
 これは、一時的な対応策になりますが、ドゥトラ、遠藤のドリブラー二人は、スペースがある方が、その持ち味を発揮します。サガン鳥栖戦の後半の遠藤を見ても、セレッソ大阪戦のドゥトラを見ても、それは明らかです。スペースが生まれた時間帯にドリブル能力のある彼らの能力を最大限に発揮するためにも、前半はボックス型で試合に入り、後半頭から、あるいは試合展開を睨みながら、ダイヤモンド型に変更するというのは、ある程度効果があると思います。そして、ドゥトラか遠藤のどちらかをベンチに置いて、相手が疲れてスペースが生まれてきた時間帯にフレッシュな彼らを起用すれば、相手は捕まえることが出来ず、ドリブルの効果が大きくなると思います。この策を採用するのであれば、スタミナを考えても、同じく切り札であるジュニーニョとのコンビネーションを考えても、ドゥトラをベンチに置くのが得策であると思います。前半を同点で折り返せば、勝利を収める可能性は広がると思います。

<ダイヤモンド型の守備を向上させるために>
 現状ではダイヤモンド型布陣では守備面に問題があり、そこを改善する必要があります。守備面の問題とは、シーズン前の練習試合から課題として上がっていた、ディフェンスの『横へのスライド』です。清水戦の1失点目では相手左SBからのサイドチェンジ一本で揺さぶられてしまい、選手のスライドが間に合わず、バイタルエリアで河井をフリーにしてしまい、完全に崩されて失点しました。失点シーン以外にも、サイドチェンジで何度も相手に揺さぶられており、スライドして守る守備の限界が見えました。

 一つの修正方法としては、今週発売の週刊サッカーマガジンにも掲載されておりましたが、「ミラン型」のディフェンスシステムの採用だと思います。「ミラン型」のディフェンスシステムとは、ガンバ大阪戦で本山がヒントを示してくれた通り、DF時にダイヤモンドの頂点に位置するトップ下の選手が他の中盤3人のラインまで下がれば、4人の守備ラインが形成され、横に揺さぶられる危険性は大きく低下します。清水戦では、ドゥトラがそのラインに参加せず、ポツンと浮いてしまっていたため、中盤の選手のスライドが追いつかず、バイタルエリアが空いてしまい、先制点を献上した原因の一つになってしまいました。

 もう一つ、別の視点で対応策を上げるのであれば、鹿島伝統の『全員のハードワーク』を行い、積極的にプレッシャーを掛ける事で、高い位置からプレッシャーを掛ける方法があります。
 清水戦を例に取りますと、相手の両ウイングには鹿島の両SBがマークについており、相手アンカーの村松にはドゥトラが、両CHは遠藤と小笠原がケアをしております。そうすると、相手両SBに対するチェックはどうしても緩くなりがちで、清水はSBを起点に低い位置から攻撃を組み立てていました。清水戦の試合レビューでも書きましたが、低い位置で起点を作られるのであれば、そうさせないように、まず2TOPが高い位置からプレスを掛けます。そこからボールをサイドに展開されても、遠藤と小笠原の位置を上げてサイドで追い込みます。フォーメーションの組み合わせを考えても、オーソドックスに戦うと相性が悪い事は明らかなので、少し変形させて相手に対応します。無論、プレスをかいくぐられると、一転してピンチを迎える事になりますが、逆に高い位置でボールを奪えれば、縦に素早く展開できて、得点のチャンスが広がります。

<ダイヤモンド型で、ボール配給役のアンカーがマークされた時>
 ダイヤモンド型の布陣でアンカーに柴崎を据えた時、清水戦の様にパスの供給先である柴崎を封じてくる可能性は今後も考えられます。清水戦では、一番先頭で守備をしている1TOPの伊藤は柴崎を主にケアしていたので、柴崎の後ろのCB二人は比較的余裕を持ってボールを扱う事が出来ました。ジョルジーニョ監督からは、清水のプレスが厳しい場合は、裏に出来るスペースを狙うように指示が出ており、その通りに何度か裏を狙いましたが、相手のCBが競り合いに優れていた事もあり、また、それ以上にCBから出るフィードが精度を欠いた事もあり、相手守備陣を攻略する事が出来ませんでした。開幕戦の仙台戦でも課題として挙げましたが、仙台も清水も中盤の選手へのプレスはかなり厳しかったですが、こちらのCBには比較的ボールを自由に持たせてくれておりました。その様な状況下では、他の味方選手へのプレッシャーを軽減するためにも、後方からのビルドアップが極めて重要になります。鹿島には3人の優秀なCBがいるので、相手に合わせた組み合わせを今後は検討していく必要があるかと思います。例えば、清水戦であれば、中田と山村でCBコンビを組んでいれば、二人の武器である正確なフィードが前線へ供給され、相手もそこを警戒せざるを得ず、柴崎ら中盤の選手へのマークが緩くなると共に、柴崎の位置の伊藤から、CBの岩下とヨンアピンの二人までコンパクトに保たれた相手のディフェンスが、鹿島のCBを警戒して縦に間延びすることで、中盤にスペースが生まれて、ドゥトラや遠藤のドリブルが活きる様になると思います。もちろん、日本屈指のハードなタックルを誇る岩政を軽視している訳では決してありません。鳥栖戦の様に、相手に屈強なCF(豊田)が控える場合は、岩政の存在は欠かすことが出来ません。せっかく、厚い選手層を誇っているので、相手によってCBも組み合わせを考えていく事がベストですし、今後はそうなっていくのでは無いかと予想します。

 上に挙げた通り、ダイヤモンド型は攻守に課題があるシステムですが、言い換えると、それだけの伸び代を秘めたシステムであり、相手に合わせて応用が利くようになれば、強力なシステムに変貌する可能性を十分秘めていると思います。一つずつ、課題を解消していき、中盤戦を迎えた頃には、連携が深まってジョルジーニョ体制下での代名詞ともいえる布陣へと変貌を遂げている事を願います。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。鹿島アントラーズがナビスコカップ王者として出場するスルガ銀行チャンピオンシップで対戦するウニベルシダ・デ・チリですが、最新のクラブランキングで、何とバルセロナ、レアル・マドリードに次ぐ世界3位に位置しております。そのランキングはIFFHSが作成しており、クラブの強さを正確に表しているのか議論の余地はありますが、いずれにせよ、ウニベルシダ・デ・チリが本物の強さを持ったクラブであることは、間違いありません。強い相手との試合は、本当に燃えると思いますので、今から楽しみですね!

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